LAST

足なりの木型設計 
後方屈曲木型

立体的に設計されているため、アッパーの革を木型に沿わせるのが非常に難しい。なじみのよい上質な天然皮革と手作りの製法によってしかなしえない木型設計。 最新のテクノロジーを駆使したスポーツシューズとは違った履きやすさが伝統の靴作りのなかにあります。

従来の木型

踵、甲とのラインが同一の直線上に設計されているため、足が外側に向く。足の外側(特に小指)周辺が当たる。

従来の木型
後方屈曲木型

踵から甲への直線と甲から爪先への直線が異なる足型に合わせた設計。足がバランスの良い位置におさまる。

従来の木型
日本人の足

足は骨格上、踵の後方が屈曲しています。木型の軸と足の軸を適合させることは靴の履き心地の大きな影響があります。日本人は踵の屈曲が特に顕著であると言われています。

研究 -日本人の足-

ユニオンインペリアル 
代表的な木型

ユニオンインペリアルの代表的な木型を一同に並べてみました

画像左から

❶ S79-1 3E ミレニアルラストII  後方屈曲木型

全長が短く丸みがあるのでカジュアルなコーディネートに合わせることをおすすめしています。ボディ(足入れ)はオリジナルラストと同じです。

❷ S50-1 3E (オリジナルラスト)後方屈曲木型

ユニオンインペリアルの全ての後方屈曲木型の原型となったラストです。ドレスとカジュアルの両方のエッセンスを取り入れているので、デニムなどカジュアルテイストからジャケパンなどオフィスシーンまで幅広いコーディネートに馴染むシルエットです。

❸ S76-1 3E(ミレニアルラスト)後方屈曲木型

今やユニオンインペリアルのスタンダードとなった1番人気のラストです。ボディ(足入れ)はオリジナルラストとほぼ同じですが、ボールガース、内踏まず、踵まで全体的にわずかに絞っています。

❹ S69 3E 後方屈曲木型

ユニオンインペリアルのなかでは、ややノーズの長いシルエットです。ボディはオリジナルラストと同じで幅は広いです。幅は広くともノーズを長くとっているので、すっきりとスマートに見えるのでスーツやジャケパンなどドレスなコーディネートにおすすめしています。

❺ S60 2E 後方屈曲木型

ユニオンインペリアルのなかではやや幅が狭く甲も低いラストです。甲の低さなど現代の日本人の足に近年顕著となってきた新しい特質を取り入れて設計しているので、足が華奢で今まで既成靴で合わなかった方におすすめしているラストです。ナローですっきりとした見た目から、”スタイリッシュなドレスシューズ”としておすすめしています。

❻ S65 2E 後方屈曲木型

ボディ(足入れ)はS60 2Eと同じです。ノーズが長くスクエアなトゥによる洗練されたシルエットはスーツなどドレスなコーディネートに合わせることをおすすめしています。